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ミュシャ展 ~スラヴ叙事詩~

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写真を撮ってもいいといわれた珍しい絵画展。

(2017年3月)

「スラヴ叙事詩」はいつか見に行かなくちゃと思っていた作品ですが、
まさか日本で20点全部を見られることになるとは思っていませんでした。

本当に大きくて、絵を見に行って、あんなに前に行ったり後ろに下がったりしながら見たのは初めて。
「オペラグラスがあるといい」とネットに書いていた人がいたので、持って行って正解でした。
一人ひとりの顔、表情が全部違っていて、人々の喜怒哀楽がよく見えます。
肉眼でも上の方の人物の顔は見えないので。
それでまた下がって、全体を見ると、1枚の絵の中に込めた思いが見えてくる。

スラヴ民族の戦いと宗教の歴史の物語なので、その辺がわからないとちょっと難しいですが、
この大きさ、絵のサイズだけでなく、物語の壮大さ、テーマの深さ、表現の豊かさ、色彩は、見なければわからないでしょう。

世界でもナショナリズムが話題に上がる今、ここまでの民族愛を見せつけられると、ちょっとひるみます。
ミュシャの描いている世界は、もっと深遠な感じがします。

「これ、三国志とかだったらわかりやすいんだろうなあ」って言ってる大学生くらいの男の子がいましたが、なるほどそうだろうと思います。

ミュシャ展 国立新美術館で開催-巨大傑作《スラヴ叙事詩》全20作チェコ国外、世界初公開 - ファッションプレス