Bee's Favorite

映画、絵画展、コンサート、本、日々の感想。

ラウル・デュフィ展

汐留のパナソニック美術館でやっていた「デュフィ展」を見てきました。
デュフィという名前に覚えはありませんでしたが、
代表作をみたら、「ああ、これ」と思いました。
鮮やかな色合い、大胆な構図。

もとから画家でしたが、詩集の挿絵を依頼され、
それがきっかけで、絹織物の工房から、生地の柄を描く仕事を頼まれたそうです。
それらの生地で作られたドレスも何点か展示されていました。
その当時も斬新で新しかったと思いますが、今でもこれでドレスを作ったらとても新しいと思います。

テキスタイルデザインという仕事に出会わなければ、
彼がその後どういう画家になったのかはわかりませんが、
テキスタイルデザイナーとして得た色使いやモチーフの扱いが、
後年の画家としての作品にも生きたそうです。

画家という職業に固執せず(画家って固執しそうなイメージ)、
新しいことに取り組み(ていうか食べるためにしかたなく?)、
そこで得たことを使って世界を広げていけたというのは、
画家にとって幸運なことだったでしょうね。