Bee's Favorite

映画、絵画展、コンサート、本、日々の感想。

映画「ワレサ―連帯の男」

【Bee's check point】

■ちょうど予備校に行ってるころに、この人が世界情勢で話題だった。
■その「ワレサ」が、もう歴史上の人物になると知って、愕然。
■そんな前置きがなければ、見なかった映画かも。


ワレサ―連帯の男」。
ポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督の作品を岩波ホールで見ました。
(なんて格調高いGWのはじまり・・・(^_^;)

ワレサポーランド民主化運動を率いたのは、私が予備校に行ってた頃の話です。
当時予備校の講師にはどうも学生運動くずれで、
まともな企業には就職できなかった人たちが多かったようで、
「人生にはのんびり勉強なんかしてる場合じゃないことだってあるんだ」みたいなことをよく言っていました。

英語の時間に講師が、「この男の名前はきっと歴史に残るから、スペルを教えておく」みたいなことを言って、
「Walesa」と黒板に書いたことを覚えています。
その時はのちにノーベル平和賞をもらい、大統領になるなんて思ってもいませんでした。

ワレサのことも連帯のことも、もう歴史上のできごとですけど、
記憶にあるできごとが伝記映画になっていることに驚いて、映画を見に行ってみました。
彼は造船所の電気工で、インテリでも理論派でもなく野心もなかったけど、
人をほおっておけない性格で、簡略な言葉で人々の思いをタイムリーに代弁することができた。
指導者の資質はやっぱり人間性なんだと改めて思いました。
大事な場面でいつも乳飲み子を抱えているワレサの妻の姿もちょっと泣かせます。

音楽は自由を叫ぶ80年代ロックで。

ところでワレサってスーパーマリオに似てると思うんですが。

http://walesa-movie.com/