Bee's Favorite

映画、絵画展、コンサート、本、日々の感想。

平成最後の花見

今週のお題「桜」

平成最後だからというわけではありませんが、
今年は2度も花見に。
それもいつもは気取って夜桜見物などに出かけるのを、
2回とも青空の下の桜を満喫しました。

まず隅田公園から。
両国でランチをした後、タクシーで言問橋に向かいました。
土手の手前にある公園内は、花見客のシートがいっぱいでしたが、
堤防の上はゆっくり歩いている人が大勢いました。

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言問橋台東区側からスカイツリーを望む。


どこから写真を撮っても、スカイツリーが大きくそびえ、
どこから撮っても定番の絵葉書のようにしかならない。

公園の桜は、大きくなりすぎることを遮るためか、かなりの枝が切り落とされていて、
そばに行ってみるとそれほどの花の量ではありません。
その分、対岸の墨田区側の桜並木はキレイにピンク色に見えました。

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言問橋の下から。

河岸の遊歩道を歩くと、言問橋の下をくぐります。
その暗がりから向こう岸の桜並木が、青空と水面に挟まれていい感じ。

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桜橋の上から

人しか通行できない桜橋は、グーグルの地図にも載っていません。
両岸の桜を眺めながら、青空の下で、絶好の散歩コースです。
スカイツリーはここから見ても、主役。

隅田川、人が多いのですが、大きく青空が開けている開放的な場所なので、
人の多さよりも空気の冷たさを感じます。

後日。

3月30日から9日間限定の春季乾門一般公開は、晴れて気温の低い平日を狙って行きました。
ちょっとくらい寒いほうが、人が少ないかなと。
11時過ぎに二重橋前から坂下門に向かいました。
行列はできていましたが、止まることなく、どんどん坂下門に吸い込まれていきます。

最初に見えた桜から、大勢がスマホを向けて撮影し始めるので、
少し混み合いましたが、広い皇居内ですから、たくさんの空間があります。
門をくぐると宮内庁。その奥に「宮殿(Palace)」という看板があって、
木立の合間にその建物が一部見えます。

http://www.kunaicho.go.jp/event/pdf/inui-h31haru-map1.pdf

普段は坂下門から乾門への通り抜けはできず、
数年前から桜と紅葉の季節の年2回行われています。
これまではなかなかその時期に行くことができなかったのですが、
今年はいいチャンスだと思って出かけました。

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道灌濠。東京の真ん中とは思えない光景。

桜の木がずらっと並んでいるのを想像していたのですが、
思いのほか桜は数が少なかったです。
ただ1本イ1本がものすごくよく手入れされていて、大木もあり、
見事な花をつけています。

一部皇居外のビルが見えるところもありますが、
皇居の森の中にいると、ここが東京の真ん中であることが信じられないような場所もありました。

通りに面した木には名称が書かれた札がたてられていて、
さまざまな種類の木々があることがわかります。
なるほど、春だけでなく、四季折々の木々の美しさが楽しめる通りなのだなと思います。
年2回とはいえ、天皇陛下のお庭であるここを公開していただけるというのはありがたいことです。

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青空に桜色が映える。

乾門は黒塗りの大きな門でした。
そこまではあっという間に通り抜けてしまいますが、
竹橋を回って大手町まで歩いてみました。

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お濠沿いの桜。

隅田川もそうでしたが、
水辺を歩くというのはなんだかほっとします。
太陽の光が反射して、キラキラするのが気分を高揚させるのかもしれませんし、
水面がゆらゆらしているのが気分を落ち着かせるのかもしれません。

そういえば昭和から平成に代わるときに、
このお濠沿いのオフィスで働いていたことを思い出しました。
その時は、真冬だったこともありますし、
いつ天皇陛下が亡くなるのかが不安な暗くて陰鬱な日々でしたが、
今度の御代代わりは、季節も春で、明るくて心弾む気持ちがします。

すみだ北斎美術館

先日の「新北斎展」に触発されて
墨田区にある「すみだ北斎美術館」を見てきました。

墨田川の近くに生まれた北斎は90年の人生のほとんどをこの一帯で過ごしたということで、
墨田区が文化事業としてこの美術館を建てたというのはわかる気がします。
地元として作品や歴史を保存したいということでしょうね。

2016年に開館。外観はとてもモダンで、
墨田の長屋に住んでいた北斎のイメージはどこにもありません。

「新北斎展」で一部が公開されていた「隅田川両岸景色図巻」を所蔵していて、
その全体を見ることができます。
昨日は複製画が展示されていました。
年間を通じて公開するのは保存のためにはよくないのでしょうね。
明治時代にヨーロッパで売りに出され、その後行方が分からなくなっていたのが、
2015年にオークションに出て、それを美術館が買い取ったもの。
これはもう隅田川のそばにあるべき作品だと言えるでしょう。

展示室の中央に斜めに7mの絵巻が展示されています。
言問橋から吉原に向かう隅田川の両岸の景色が優美な色使いで描かれています。
英語と日本語で映像の紹介があり、それを見てからまた絵巻を見直し、
隅田川の川面に飛ぶ都鳥など、本当に細かくて小さい筆遣いにため息が出ます。

吉原に向かう人が持つ提灯の明かりは、
吉原にたどり着くころには日が暮れていることを表現しているそう。

企画展では「北斎とアニマルズ」というのをやっていました。
子どものころから、形あるものを描かずにいられないという北斎が、
ありとあらゆる動物を描いたものを集めて展示しています。
おそらく本物を見たことがない動物もあるのだと思いますが、
どこまでが何を参考にした想像なのかわかりませんが、どれも緻密です。

リアルな視点の中に茶目っ気もあり、
赤い頭巾をかぶったフクロウがかわいいと、一緒に行った友人にはうけていました。
絵の見本帳である「北斎漫画」は動物の宝庫で、
いくら見ても見飽きない。

薄暗い展示の常設展では、北斎の年代別の作品を展示したり、
浮世絵の作り方を紹介しています。
タッチパネルで見たい説明を探したり、モニター上では拡大縮小しながら、
絵の隅々まで見ることができる。
文字も画面だと明るいので、小さい文字の説明が貼ってあるのよりは助かります。

吉原の絵の説明では、吉原は元は日本橋人形町にあったことが紹介されていました。
一緒にいた友人が人形町の生まれで(当時は日本橋芳町)、
実家はもともとは料理屋だった建物だと教えてくれました。
昔一度行ったことがありますが、小さくて入り組んだ作りだったことを覚えています。

北斎の絵は数もあるのですが、分野も絵の対象も画法も多彩で、
本当に一人の画工の美術館なのかなと驚くばかりです。

最後に、北斎の住まいが再現され、
こたつ布団をかぶったまま絵を描く北斎とそれを見る娘の阿栄の人形があります。
それがときどき動いて、なんか生々しいのですが、
人気絵師であった北斎の貧しい暮らし、寝ながら描くという姿勢にびっくりします。
外国人のカップルも立ち止まって見入っていました。

小さい美術館なので1時間もあればさっとみられるのかなと思いましたが、
一つ一つが面白くて、1時間はあっという間に過ぎました。
また面白そうな企画展があったら行ってみたいと思います。

http://hokusai-museum.jp/

努力するという才能

イチロー選手の引退会見を見てました。

長い試合が終わって、深夜0時前から始まった会見を生放送で。

 

(引退して)後悔はないかと聞かれて、

「あんな光景を見せられたら、後悔なんてありえませんよ」と。

あんな光景とは、東京ドームに最後まで残ってイチローの姿を待っていた

数万人のファンとその歓声。

 

昔、会社勤めをしていたころ、

「人ってのは、どれだけ歓迎されてはいったかじゃなくて、

辞めるときにどれだけ惜しまれるかで評価が決まるんだよ」

と、上司から言われたことがある。

それを思い出した。

 

きっとイチロー選手も、彼一人に贈られたあの歓声の中に立って、

やっててよかったなと思えたのじゃないだろうか。

 

イチロー選手は努力の人だという。

決して高くなかった評価を覆してプロ入り。

ヒット数の日本記録を打ち立ててメジャー入り。

歓迎ムードではない中で、数字を残して受け入れられていった。

人並ではない野球センスもあったとは思うが、

何よりもコツコツと練習を積み重ねた努力によって、

誰よりも数字を残し、誰よりも長く現役選手を続けた。

 

努力できる、というのも才能の一つだと思う。

努力を続けるためには、忍耐も必要だし、何事も前向きにとらえる性格がないと長続きしないし、

なによりも自分を信じるという強さがなければできない。

でもそうできることがどんな並外れた才能にも勝るっていうことを

彼は見せてくれた。

 

私は今、ちょうどフリーランスとして仕事をしていこうとしているところだ。

仕事の幅を広げるチャンスだとも思うし、

この先仕事が来るのかなという不安の中でもある。

 

やるしかないな~、とにかくやってみよう、と思っても、

なかなか先がどうなるか見えないなかだと、

不安とか焦りが大きくなってしまうんだけど、

こういうタイミングで、頑張り続けることが実を結ぶのを見せられると、

やっぱり力になるし、これからの支えになる。

 

素晴らしい才能がなくても、

コツコツ頑張ることは、私にもできる、と信じる。

野球、好き

いつごろから野球を見るのが好きだったのかは記憶にありませんが、

中学生の時には確実に好きでした。

そのくらいの女の子が野球好きになるきっかけは、

家で誰かがいつも野球中継を見ているか、高校野球にかっこいい選手がいたかどっちかじゃないでしょうか。

 

私は両方かな。

学校に同じような指向の友達がいたことも大きかったと思います。

 

大学の時には、いろんなスポーツをやっている体育会系の友人が多く、

高校生までは知ることもなかったスポーツについて知る機会も増えました。

ユーミンの「ノーサイド」という曲が出たのは、大学3年の時だったかと思いますが、

当時はラグビーもブームだったと思います。

サッカーはもっとずっと後ですね。

 

その体育会系の友人と、どのスポーツが頭を使うかという話をしたことがあるのですが、

やるほうからすると、野球は難しいからバカではできない、ということを言っていたのが印象に残っています。

 

私は野球を見るのは好きですが、やったことがないので、

そういうスポーツをやる側の視点がなかったんですね。

スポーツ観戦はだいたい何でも好きですが、

いや、ラグビーのルールのほうがわかんないだろう、アメフトはもっとわかんない、

なぜ、すぐに止まるんだ?

一瞬で形勢が変わるサッカーもイライラする、と思っていたのですが、

投げる1球ごとに戦略が変わる野球は、やるほうからすると最も難しいのだそうです。

それを聞いて、私も野球に対する見方が変わりました。

 

なるほど、頭を使うんだと思って野球をもっとじっくり見るようになると、

1球ごとに狙いも守備位置もいろいろに変わってくる。

プロ野球は年間140試合もあって、同じリーグの中では5球団と繰り返し対戦するのに、

毎日ピッチャーも変わりますし、同じ展開の試合は一つとしてありません。

高校野球は1つ負けたら終わりという緊張感の中で、いろんなドラマも生まれます。

 

何よりも「球」は転がるのですよね。

野球以外でもボールを使うものは皆そうですが、人の意思とは違う方向に「転がる」。

勝利も敗戦も、どちらかに転がります。

 

試合時間もスポーツの中では結構長いほうです。

なので考える時間もたくさんある。

考えながら見ていると面白い。

サッカーは、やっているほうはフォーメーションとかいろいろ考えているのだと思いますが、見ているこっちはあまり考えている余裕がない。

ボールの転がり方に一喜一憂するだけです。(私はね)

 

今日は、東京ドームに読売巨人vsシアトルマリナーズ戦を見にいきました。

野球界ではレジェンド、マリナーズイチロー選手を見ようというのが第一目的です。

日本で彼を見るチャンスはもうないかもしれませんし。

 

球場全体がイチロー見たさに来たファンでいっぱいでした。

野球の試合を見に行ったのですが、途中経過とか勝敗とかはなんかもうどうでもよくなっていました。

 

超ひさびさのエステ

超久々にフェイシャルエステに行ってみました。

ほんと何年ぶりだろう。

私はお肌が丈夫で、トラブルもほとんどないし、

どんな化粧品をつかっても大丈夫なんで、

それがアダというか、お肌のお手入れはかなりさぼってました。

 

だいたい何年かおきに、何かの拍子に、これはひどいわっていうんで、

エステとか化粧品をそろえたりとかするんですが、

いつも一時的で。

他のことはわりと地道に粘るんですが、これだけはなかなか続かないのです。

 

今回、エステに行こう!と思った決め手は、写真。

マイナンバーカードをそろそろ取ろうかなと思って、

そっか、写真が必要だとおもってスマホで撮影しようとしたんですが、

まあ、これが、ひどい顔。

輪郭ははっきりしないわ、たるんでるわ、なんかくすんでいるし。

マイナンバーカードの前に、まずエステよ、と思った次第です。

 

ネットで近所のエステを探し、幸い予約の空きがあったところに予約をいれました。

予約いっぱい入ってたし、口コミもまあまあだったし。

こういうのは自分で一度行ってみないとよくわかりませんし。

お値段も5000円くらいとそこそこだったので。

 

言って見ましたら、超音波をつかって肌の掃除をし、

リンパを流すマッサージをしますと。

それって、願ってもないことだと、うきうき施術を受けました。

終わってみれば、それまで顎の両側(耳下)に感じていたぐりぐりがすっきりしたことで、

顔の輪郭はなんとなく(気のせいか)すっきりしたようです。

ついでに頭のマッサージもやってもらえたら最高でしたが。

 

肌がやわらかくなりますよ、っていう感覚はよくわからなかったのですが、

行ってから2,3時間して、ちょっとほほをさわったら、するっとしてて。

ああ、これが「やわらかい」ってことかと。

半世紀以上生きてきて、ようやく知りました。

 

友人の中には美容に命を懸けているような人もいましたが、

確かに今でもきれいですよね。

美人というのとは違う。

肌がきれい、若く見える、それでいろんな色が似あうように見える。

長い地道な努力って、こうやって報われるのだなあと思います。

 

「2週間に1度くらい来ていただけると~」という営業トークをいただきました。

最初なので、ものすごく「効いた」感じがするのかなとも思いますが、

エステの効果ってあまり持続しないそうなので、

また顎が凝ってきたら行ってしまうかな~。

 

マイナンバーカードの写真に納得ができるくらいまでは、

どうにかしたいですね。

 

 

スタンディングのコンサート

スタンディングのコンサートに行ってきました。

ロックとかダンスのコンサートならスタンディングもわかるけど、

バラードを歌う歌手のコンサートでスタンディングって。

 

発表になったとき、何度も見直しちゃいました。

椅子がないのに、1万円って(^_^;

 

スタンディングの会場では、入場前に並んで、整理番号順が呼ばれたら入場できます。

ほぼ満員状態の会場だと、とにかく早く入ることが良い位置を確保できる唯一の方法なのですが、

冬場だとコートや荷物をロッカーに入れたり、ドリンクを受け取ったりして、

入場後、即会場入りとはなりません。

 

整理番号も半分以降と悪い番号だったので、

前のほうで見られるというのはほぼ諦めていました。

コートを会場外のロッカーにいれて、

(中のロッカーの数が限られていたので、入場してから探す時間を省略するため)

しかたなく寒い中を15分ほど待ち、

10番ずつ、だいたい10秒ごとに呼ばれるのを待ちました。

 

場内はもう後ろのほうまで埋まっていて、どうにか「寄りかかれる場所」を見つけて、

そこで2時間のコンサートを聴くことになりました。

足下は、厚底のスニーカーで、これで約7cmは背が高くなります。

ずっと前にスタンディングコンサート対策に購入したものです。

久しぶりにこれを履くことになり、足の疲れ具合が心配でした。

 

2時間くらいと聞いていたコンサートは、なんだかんだで3時間かかりました。

もちろん立ったままです。

同じ姿勢を続けていたので、動こうとすると、足とか腰とかがピリッと痛みます。

 

3時間のコンサートを終えたあとは、帰宅です。

これで帰りの電車でずっと座っていければだいぶ違うと思うのですが、

東京の電車事情はそんなことをさせてくれません。

夜10時を回っているのに、帰宅する人たちがいっぱいです。

 

平日なので19時開演でしたが、18時開場のため、

仕事を片付けて、家を出たのは17時少し前でした。

帰宅した11時すぎまで、食事にありつくことはできません。

 

なんだかんだこれだけ文句を言うならいかなければいいだけです。

それでも行ってしまうのは、

やっぱりナマはいいな、行って良かったなと後で必ず思ってしまうからです。

それはDVDやCDとも違うもの、

その場にいたからこそわかること、体験できることが多いからです。

 

後悔先に立たず。

いままで「行かなければ良かった」と思ったことより、

「行って良かった」と思うことのほうが多いからかもしれません。

 

行くという方向に自分を向けるには、どうすればいいか。

3,4時間立っていてもへっちゃらで、多少のことでは風邪もひかない体力

多少のことでは弱音を吐かない精神状態、

つまり、元気でいるってことです。

 

行きたいなあと思うのに、自分にいろんな理由をつけて「行かない」ことを決めるときは、

たぶん、体か心か、どちらかが元気じゃないのでしょう。

 

 

 

 

ジェネリック~元はなんなの?

かかりつけの病院で診察後、近くの薬局の待合にて。

80代くらい?のおばあちゃんに、薬剤師さんが健康状態や既往歴、

今使っている薬の状況などを細かく尋ねていました。

おばあちゃん、べつにボケてはなさそう。

体の状態も、今日薬をもらいに来た事情も、きちんと説明してました。

 

最後になって、薬剤師さんが、

「このお薬はジェネリックっていうのがあるんですけど」

といいましたが、おばあちゃんにはジェネリックの意味がわからないらしい。

「それはなんですか?」と聞き返し、薬剤師さんはちょっとなんて説明したらいいか詰まったようでした。

「先生が出したお薬と同じ成分なんですけど、もう少し安いお薬があるんですよ」

「あら、そうなんですか」とおばあちゃん。

「でもねえ、薬の名前が変わっちゃうんですよね~」と申し訳なさそうに言う薬剤師さん。

 

おばあちゃんはおそらく、いくつかの薬を常用してるんでしょう。

自分の飲むべき薬はちゃんと把握しているはず。

でもその薬の名前が全部変わっちゃうというのは、すごいリスクなんじゃないでしょうか。

薬剤師さんもその辺を察して、無理にジェネリックを進めることはしませんでしたし、

おばあちゃんも、「それはちょっとねえ。わからなくなっちゃうから、前と同じでいいです」と言うことになりました。

 

後ろできいていた私もちょっとほっとしました。

薬剤師さんとして、ジェネリックがあるよという説明をするのは当然なんでしょうが、

こういう元気な高齢者って、たいてい血圧の薬とか関節痛の薬とか、

似たような薬を使っているのではないかと思います。

高齢者の医療費が高くなっているのは問題になっていますが、

じゃあ、ジェネリックを使ってもらえばいいのではというのは、

使う側のニーズに即していない。

病院で寝たきりとか、自分で飲む薬を管理できない人には、

ジェネリックを選択するという自由もないので、

高い薬がどんどん使われています。

 

商標の問題とかもあるでしょうから、

ジェネリックに元の薬と同じ名前をつけることは難しいんでしょうけど、

普及させたいのならどうにかならないのかなあと思います。

 

私が薬局でもらったのは「ロキソプロフェン錠」と「レパミピド錠」。

医者が出した処方箋は、痛み止めの「ロキソニン」と胃薬の「ムコスタ」でした。

私はジェネリックがあればそちらを出してもらっていますが、

「ロキソプロフェン」と「ロキソニン」はなんとなく同じ薬と思えても、

ムコスタ」と「レパミピド」は、後になったら同じ薬とは思えないかも。

もちろんそのために薬剤師さんは、薬の説明書をつけてくれるんですが、

これがまた細かい字で書いてありまして。

 

年を取っても薬の管理くらいできるようであればいいのですけれど、

どうなるかはわからないので、

病気をしないこと、薬が頼りにならないことが一番ですね。