イチロー選手の引退会見を見てました。
長い試合が終わって、深夜0時前から始まった会見を生放送で。
(引退して)後悔はないかと聞かれて、
「あんな光景を見せられたら、後悔なんてありえませんよ」と。
あんな光景とは、東京ドームに最後まで残ってイチローの姿を待っていた
数万人のファンとその歓声。
昔、会社勤めをしていたころ、
「人ってのは、どれだけ歓迎されてはいったかじゃなくて、
辞めるときにどれだけ惜しまれるかで評価が決まるんだよ」
と、上司から言われたことがある。
それを思い出した。
きっとイチロー選手も、彼一人に贈られたあの歓声の中に立って、
やっててよかったなと思えたのじゃないだろうか。
イチロー選手は努力の人だという。
決して高くなかった評価を覆してプロ入り。
ヒット数の日本記録を打ち立ててメジャー入り。
歓迎ムードではない中で、数字を残して受け入れられていった。
人並ではない野球センスもあったとは思うが、
何よりもコツコツと練習を積み重ねた努力によって、
誰よりも数字を残し、誰よりも長く現役選手を続けた。
努力できる、というのも才能の一つだと思う。
努力を続けるためには、忍耐も必要だし、何事も前向きにとらえる性格がないと長続きしないし、
なによりも自分を信じるという強さがなければできない。
でもそうできることがどんな並外れた才能にも勝るっていうことを
彼は見せてくれた。
私は今、ちょうどフリーランスとして仕事をしていこうとしているところだ。
仕事の幅を広げるチャンスだとも思うし、
この先仕事が来るのかなという不安の中でもある。
やるしかないな~、とにかくやってみよう、と思っても、
なかなか先がどうなるか見えないなかだと、
不安とか焦りが大きくなってしまうんだけど、
こういうタイミングで、頑張り続けることが実を結ぶのを見せられると、
やっぱり力になるし、これからの支えになる。
素晴らしい才能がなくても、
コツコツ頑張ることは、私にもできる、と信じる。