Bee's Favorite

映画、絵画展、コンサート、本、日々の感想。

書くことが仕事になった今。

 子どものころ、読むことと書くことのどっちを先に好きになったのかは忘れましたが、

これでご飯は食べていけないなということは、大学を出るまでには自覚していました。

最初の就職先も、それとはほど遠い会社だったし。

 

でもめぐりめぐって、世の中もたくさん変わったし、

私の置かれた状況もいろいろ変わって、

結局「書くこと」を仕事にすることになっています、今。

今から思えば、もっと早く書くことにシフトしていればよかったと思うけれど

自信もチャンスもタイミングもなかったと思います。

でも、結局、勇気と出会いときっかけをつかめてなかったんだと思います。

 

「書くこと」と言っても、好きなことを自由に書いているわけではありません。

基本的には企業に関することを、依頼があって、企画の意図を理解して、

調べものをして、内容をまとめて、指定された期日までに、指定された文字量で書く、ということ。

こんな仕事、誰にでもできるだろうと思っていたのですが、

文章にもジャンルがあって、私のテリトリーは意外とニッチで専門にやっている人が少ない。

たぶん業界を「金融」に限定したら、もっといないと思います。

 

いずれ、書くことにもなるかと思いますが、

私は最初に入った会社から転職した先が就職情報誌の出版社で、

それはつまり、新卒の学生向けに「企業をPRする」仕事で、

それ以来、対象は学生からいろいろと変わりましたが、

企業PRの業界の中を行ったり来たりするようになりました。

 

最初は原稿を書くことはなかったのですが、

そのうち「書き手がいない」という状況から小さい記事を書くようになり、

資料をまとめて書いたり、人に話を聞いて書いたり、

インタビュー記事を書いたりするようになりました。

 

でも、書きたいことを書いていたわけじゃない。

書く場もありませんでしたし。

 

インターネットが登場して、誰でも自由に自分の思うことを発信できるようになり、

いい時代になったなと思います。

私も趣味仲間のサイトやツイッターFacebookなどいろいろ手を出してみましたが、

そういう自由が広がるほど、書くことの制約についても考えるようになりました。

望まれる文章を書くか、望む文章を書くか。

望む文章が望まれるのが一番幸福かもしれませんが、なかなかそうもいかない。

 

私は書くことが仕事であるがゆえに、こうしたブログの場では、

あえて書くことに自由でありたいと思いました。

でも書くことが仕事であるゆえに、ちょっとはウケたい、という煩悩があるのも事実です。

 

実はいくつか他にもブログをやっています。

そちらはそれぞれ「テーマ」があるので、それに沿ってきっちりやっていきたい。

ここでは、自由に思いつくことを書いてみようかなと思っています。

できれば、なるべくポジティブにものごとをとらえてみたい。

基本的に楽天的な性格なのですが、ストレスがたまると、ネガティブになりがちなこともあるので、

そういう気分を一掃するためにも、前向きなオチになるように書いていきたいと思います。

 

読んでくださって、ありがとうございました。